第58回 大気環境学会年会
都市大気環境モデリング分科会・健康影響分科会 合同企画
大気モデル研究との融合による疫学研究・健康インパクト評価の新展開 ~曝露-応答関数構築からリスク評価まで~
- 主 催: 健康影響分科会、大気環境モデリング分科会
- 日 時: 2017年9月8日(金)13:10~15:00
- 場 所:兵庫医療大学 M 棟 1F M113 (204) (E 会場)
- 座 長:山地 一代(神戸大学)
金谷 久美子(京都大学) - 演 者・演題名 :
- 新田 裕史(国立環境研究所)
大気汚染研究における曝露評価の考え方とその方法 - 山﨑 新(国立環境研究所)
大気汚染物質の分布の推計を目的とした land-use regression model のエコチル調査への適用の予備的検討 - 井上 和也(産業技術総合研究所)
環境疫学強化への化学輸送モデルの貢献~可能性と課題~
- 内容:
最近、大気モデルにより推定された大気汚染物質濃度の空間分布を用いた Global Burden of Disease などの健康インパクト評価についての論文が複数報告されている。 一方、健康インパクト評価で用いられる曝露(大気汚染物質濃度)—反応(病気や死亡)関数は、疫学研究を用いて構築され、近年の疫学研究では、地域の測定局で観測された大気汚染物質濃度だけでなく、様々なモデルを用いて推定された大気汚染物質濃度が用いられることが多くなってきた。しかし、大気モデリングにより得られる大気汚染物質濃度と、疫学的評価に必要な大気汚染物質濃度の情報(時間・空間分解能など)のかい離や、そもそもの「曝露評価」についての認識の違いがあり、共同研究を難しくしている。そこで、本企画では、疫学研究に大気モデルから得られる濃度分布を使う場合を想定し、疫学側からの希望する大気汚染物質濃度情報に関する要望、それに対し大気モデリング側から対応可能性や課題について提示する場を持ち、双方の認識の違いを明らかにするとともに、それらの解決策を議論する。 - 新田 裕史(国立環境研究所)